最近、ブログの更新が滞っていますが、仕事が忙しいためです。(すみません!)
7月は狩猟免許を取得したり、かかし祭があったり、神楽に出たり、自分の田などの草刈り等のイベントが発生して通常の業務と絡まっていました。その分、充実していたのですがそのしわ寄せがブログの更新に…。ネタは色々とあるのに…。
さて、昨日懸案事項が1つ片付きホッとしながら夕食をとったところ電話が鳴りました。
嘉年の桑原さんという方からで、「月下美人という夜にしか咲かない珍しい花が咲きそうだから見に来ない?」というお誘いの電話でした。
月下美人とは何とも美しそうな花です。「行きます!」と即答し、お宅に伺うと十数名でちょっとした宴会状態になってました。
↑この写真の枠外に十数人の方が…。さながら月下美人の花見です。
さっそく月下美人を見せていただくと、3センチ位開きかけている状態でした。(午後8時30分くらい)まだまだ夜はこれからといったところですね。
とはいえ、この状態でも十分に美人の由来が分かるほど美しいですね。
ですが、そもそも月下美人とは何なのでしょうか?
月下美人とは
月下美人はメキシコ原産のサボテンの一種です。丈が1~2mになると葉のような茎からつぼみが出て、白い花を咲かせます。
花は夜に咲き始め、朝にはしぼんでしまいます。この様子が「月下美人」の名の由来です。
(ちなみに夜に咲くことや香りが強く、花が大きいのはコウモリによる受粉を促すためというのが定説になっているようです。)
月下美人の花は食用にでき、台湾ではスープの具にすることが多いようです。(日本では焼酎に漬けることが多いようです)
↑月下美人の全景。嘉年は寒いので冬は室内で育てられているそうです。
シャボテンの淋しさ
サボテンの一種とは思えないような形をしているのですが、サボテンと聞いて思い出したのは漫画「孤独のグルメ」の登場人物の”昔の流行作家”が言った一言。
「シャボテンというのはね、人の来ないそれは淋しい砂漠に生えとるんです」
「だから夜中にね一人月の光の下でこいつを眺めとるとそういう砂漠の淋しさがこぉ伝わってくるんですよ シャボテンからね……」
「そうすると日中の目の回るような忙しさもなんもかも忘れられるんです」
なんとも風流な言葉です。月下美人は砂漠ではなく熱帯雨林に生えるのですが、月明かりに照らされるジャングルというのも幻想的な世界でしょうね。一度、行ってみたいです。
↑葉のように見えますが「茎節(けいせつ)」という茎の変化したものに花がつきます。
さて、月下美人を囲みながらあれこれ歓談をしているとゆっくりと月下美人は花を開いていきました。
なんとも言えない芳香を漂わせ始めました。
鬱蒼としたジャングルでこの香りを漂わせ、コウモリなどを招くのです。
いよいよ満開を迎えます。純白で気品が感じられますね。
↑(多分)満開の月下美人です。この日は月が明るい日ではなかったのですが、天の川もくっきりと見える嘉年の満天の夜空の下で開く月下美人はとても美しかったです。
咲き終わった後、桑原さんは観ていた方に月下美人をプレゼント。僕も頂きました。
台湾風のスープにするのも良し、さっと湯がいて食べても美味しいらしいです。焼酎につけるのも濃厚な香りが楽しめそうですね。
(そういえばこのブログ食べるオチが多いですね。やっぱりまだまだ花より団子…というか「花も団子も食べる」のです!)
日中の目の回るような忙しさも忘れることの出来るひとときでした。
桑原さんありがとうございました!
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