上棟式といえば、家を建築する際、柱や梁の骨組みができ、屋根の中心である棟木を上げた事をお祝いして行われる祭祀です。
今回の上棟式は山根さんのお家で行われました。
山根さんはいつもニコニコと笑顔の方で、僕にイノシシの止め刺しの方法を見せてくれた止め刺しの師匠とも言える方です。
※(止め刺し=獲物にとどめを刺す事です)
行ってみると棟木がもう上げられた状態で、祭壇を作る準備をされていました。
棟飾りを準備されています。上棟飾りは幣束(へいそく)、ぼんでんとも呼びます。
これが上棟飾りがお祭りされた状態。真ん中の木には中心に天照大御神、右に手置帆負命(たおきほおいのみこと)、左に彦狭知命(ひこさしりのみこと)の三柱の御名が書かれていました。手置帆負命も彦狭知命も建築に由縁のある神様として祀られています。
お供え物は尾頭付きの鯛、餅、昆布、のしいか、野菜や果物などです。(鯛が餅に隠れています…。)
修祓・降神・献饌・祝詞奏上などの祭祀が執り行われます。
そして、四方餅が投げられます。この四方餅は一升餅を四等分した重さの餅で、お供えした後四方に投げます。
四方餅を拾った人は次に家をたてることが出来るなどと言われる縁起物です。結婚式のブーケトスのようなものですね。
そして、いよいよ餅まきです。
この餅まきは「散餅銭の儀」という立派な神事で、厄災を祓うためのものです。
阿東の人は本当にこの餅まきが好きです。
上棟式の散餅銭の儀でなくとも、イベントの際には必ず撒くと言っていいほどこの餅まきが行われます。
かなり餅が撒かれたので、皆さんかなりの量の餅を獲得されていました。(食べるのに相当な時間がかかりそうですね…)
僕も小学生の頃はこの上棟式を見ることがあったのですが、やはり建売りの住宅やマンションの方が多いので見る最近ではほとんど見ることがなくなっていました。
やはり隣近所の繋がりが強い地域だからこそ、このような風習が残っているのかと思います。
嘉年ではあと何軒か建設予定のようです。(というのも昨年の豪雨災害で被災されたからです。)
災害から8ヶ月…嘉年は着々と前を向いて復興をしています。今回の上棟も明るいニュースだと個人的には思います。
山根さん、上棟式本当におめでとうございました!
コメント
アップありがとうございます!!
そうです餅拾い大好きです。
餅は毎朝食べ、鍋やすき焼き味噌汁にも入れます。
揚げ餅の鍋もおいしいです。
haruji様
ご家族にお会いできて光栄でした。(お忙しそうだったのでご挨拶申し上げず失礼致しました)
弟さんすごく頼もしい感じですね!まだお若いのにびっくりしました!
揚げ餅の鍋!そういう手もあるんですね!さすがです!