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阿東の名峰、十種ヶ峰の由来と植物

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阿東には「十種ヶ峰(とくさがみね)」という名峰があります。

古代の人は様々な形で自然を信仰していたのですが、そのなかにもちろん山岳信仰があります。世界遺産になった富士山や、熊野三山などは山岳信仰の有名な例です。

雪が残る十種ヶ峰

↑中央の雪が残っている山が十種ヶ峰です。

山口県は高い山が少ない地域です。だからかもしれませんが、標高989mの「十種ヶ峰」は昔から地域の人に信仰され、様々な神話や伝説があります。

 

十種ヶ峰の由来

そもそも「十種ヶ峰」という名前の由来も神話が関係しています。江戸時代に萩藩が編纂した「防長風土注進案」には

昔天大神の子御食主命、みずから十種の神財を将来しこの山に埋め、これに誓て曰く、この山万歳樹木生ずべからず、よってこの山を名けて十種峯と号す。

と記してあります。御食主命は(みけぬしのみこと)と読みます。天大神=天照大御神かと思ったのですが、天照大御神の子とされている神に御食主命はいないので、おそらく違うのでしょう。ただ、御食主命という名前から食べ物に関する神でないかというのは推測されます。

 

十種ヶ峰の植物

「十種の神財」を埋めたという事もさることながら、この記述で出色なのは「この山万歳樹木生ずべからず」つまり、この山には永遠に樹木が生じないという箇所です。

というのも、確かに十種ヶ峰の中腹から山頂までは樹木があまりなく、チマキザサ(くまざさ)が群生しており山口県でも数少ないササ原が発達しています。

これは日本海側斜面に孤立している山のため、冬の季節風をまともに受けるからです。このような場所では樹木があまり育たず、それに変わるものとしてササが発達しているのです。とはいえ風をうけても大丈夫なクロマツが生えていたり、風をあまり受けない場所でブナやミズナラの森林が発達しています。このブナ・ミズナラの森林は本州最西端のブナ・ミズナラの森林ようです。

ブナやミズナラの森は全国的に面積が少なくなってしまったのですが、森の生き物の食料になる実を結ぶ木々でもあるので守り育てて行く必要があります。十種ヶ峰でも最近では、クリやリョウブが侵攻しつつあるので心配されている方も多いようです。

 

十種ヶ峰ウッドパーク

十種ヶ峰には「十種ヶ峰ウッドパーク」というキャンプ場・スキー場があります。スキーの季節はもちろん、キャンプ場にはモンゴルのゲルを模した珍しい宿泊施設「パオ」があるのでオススメです。まだ泊まったことがないので、来夏に友人とキャンプをしてみたいです!

十種ヶ峰ウッドパークのWEBサイトはコチラ

 

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