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猿害問題についての雑感

阿東は自然が豊かな所で、多くの種類の動物が生息しています。猿もその1つです。

先日、篠生地区で猿の群れを見かけました。川を挟んで向こう岸の田んぼにいたのですが、車を止めてカメラを向けた瞬間一目散に逃げていってしまいました。かなり遠くの状況も把握している事が伺えます。

猿の群れ

↑なんとか写真に収めることができた猿の群れの一部

動物園でもないのに猿もいるなんて自然豊か!と思うのはあくまで都会人の考えであって、実際農業従事者にとって猿というのは厄介な存在です。

理由は簡単、作物を荒らすからですが、なかでも猿が嫌がられるのは3つの特徴があるからだと思っています。

①頭が良い
②食べる習慣がない
③人間に似ている

というのがそれです。

猿は頭が良い

猿というのは頭が良い動物です。作物を荒らす動物としては猿以外にも猪や鹿などが挙げられますが、猿は頭が良く状況判断能力に優れています。

そのため、「そろそろ収穫だな」というような時期にピンポイントで作物が食べられたりするので、農家の方は猿を非常に嫌がります。

例えば、僕の大家さんの上田さんは昨年、昼ごはんを食べるために畑から家に帰っている最中にタマネギを根こそぎ食べられたという経験をされています。(僕だったらカンカンになるなあ…)

猪や鹿の荒らし方は夜に荒らして朝には山に戻っているという感じで、また全面的に柵があるので被害も少なく済むのですが…猿は厄介なんですよね。

猿を食べる習慣がない

この「食べる習慣がない」というのは現在の日本人は猿を食べる習慣をもっていないということです。

歴史的には縄文時代から明治時代まで猿を食べることは禁忌ではなく一定数食べられていたようですが、最近では全く食べないですよね。

中国は猿の脳みそを食べる文化がありますし(ただ、最近では法改正で猿を食べること自体が違法になったそうです)、アフリカなどでも猿を食べるそうですが…。まあ、肉も少ない割に解体の手間もかかりますし…。

猪や鹿は狩猟をして食べることができます。それを楽しみに狩猟する人も居るわけです。(狩猟免許を取ろうと思っている僕もその一人です)

ただ、猿は狩猟したところで食べる人がいないので、狩猟の対象ではなく数が全然減らないんですよね…。

 

猿は人間に似ている

これは「食べる習慣がない」とも密接に関わると思うのですが、猿は人間に似ていることもあり、命を奪うことへの抵抗を強く感じる人が多いです。

「銃で撃とうとすると拝もうとする」「銃で撃とうとすると猿が恐怖を感じて赤い顔が白くなる」というような噂があります。

これが本当かどうかはわかりません。というよりも銃で撃つ場合は遠く離れたところから撃つわけですからおそらく…本当の事では無いのではと思っています。

ですがそれが本当か否かに関わらず、やはり「猿は人間に近いもの」として捉えられ、それがある意味猿を見た時に人間味を感じさせているものと思われます。

一般的に動物の行動で同種殺しはよく見られる事です。猿を殺すことへの抵抗感は、本能というよりも人間の文化が発達し、情緒が豊かで繊細になったために生まれたものではないかと思います。 今後、人間の文明が洗練されれば洗練されるほど猿を殺すことへの抵抗感は大きくなっていくでしょう。
とはいえ、猿害を放置することもできないというのが正直な所です。無難な意見ですが、共生をするためにも適切な頭数管理が必要ではないでしょうか。

※ニホンザルがレッドデータブックに載っている地域もあります。タイワンザルやアカゲザルといった種と交雑するようになってしまい、純粋な種として残していけるのかどうかという問題もあり、ニホンザルは様々な問題を抱えています。

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平山徹

地域おこし協力隊として、(農)嘉年ハイランドなどで活動中。 阿東に住み始めて1年半。ゴールデンウィークに体調を崩して寝て過ごすハメに。風邪の時にはにゅうめんが美味しいですね。

2014/03/13 | 田舎暮らし

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